本日、モスクワを後にしてベスト16の会場、ロストフ・ナ・ドヌに移動します。道中、空港までのシャトルバスで一緒になったインド人記者たちが「こんなに暑いんだったらインドと変わらない」と嘆いていました。

さて空港でゲートオープンの予定時間が13:10。12:50には列ができはじめます。みんな荷物が多いので、できる限り早く席に行かないと荷物がとんでもなく離れたところに収納されてしまい、降りてくるのに大変だったりするのです。

席の番号によって順序立てて案内するなんてありません。ビジネスもエコノミーも一緒。この旅の途中で「ビジネスだから優先だろう」って係員に怒っている人がいましたが、クールビューティーは気にしてませんでした。

ゲートには長い列ができたものの、一向に開く様子がありません。しばらくすると出発が14:00に変更になりました。さらにしばらくすると、前のほうの列が一気に解散しました。

何が起きているのかと思ってみていると、そこにはテレビでよく見る顔が。日本テレビの山本紘之アナウンサーが急ぎ足で列の後ろにやって来ます。こちらの顔を見ると「ゲートが変更になりました。後ろの44ゲートです!」と爽やかな声で教えてくれました。

非常に通る声でおっしゃったもので、日本人は一斉に44ゲートに向かいました。この声をかけていただくのだけでもありがたいんです。海外でこんなことがあっても、誰にも言わなかったり、あるいは教えてもらったのにお礼も言わない人たちをたくさん見ます。 

山本アナウンサーがかわいそうだったのは、みんなが一斉に動いたので、教えた山本アナウンサーの順番がずいぶん後になってしまったことでした。教えた先には他のテレビ局のクルーもいて、みんな山本アナウンサーに恐縮しながら乗っていきました。 

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さすが柏レイソルU-18から明治大学サッカー部に進んだ好青年。疲れている中でも人の良さが出たのは、サッカーをやっていたからに違いありません。きっとそうです。ですよね〜。